Macでソースからコンパイル

Mac OS XUnixベース!!ということでUnix/Linuxで開発されてきた膨大なソフトウェア資産を活用しましょうというお話。Unix系OS使ってる方には常識過ぎる話ですが。よくMacWindowsに比べてフリーソフトが…という意見も聞きますが、Unix系ツールの豊富さと機能性を考えるとなかなか太刀打ちできるもんではないんじゃないかと。

ちなみにOSは10.5.8でインストールCDから開発環境をインストールしてあることを前提にします。gccのバージョンは
i686-apple-darwin9-gcc-4.0.1 (GCC) 4.0.1 (Apple Inc. build 5465)
ということです(ターミナルで $ gcc --versionを実行することで確認可能)。

インターネット環境さえあればroot権限がなくても(管理者パスワードを知らなくても)インストールする方法を紹介します。ここでは仮にホームディレクトリにworkというディレクトリを作りそこにインストールすることにします。このインストール先をどこにするかでroot権限の必要性の有無が決まるわけですが、自分のホームなら基本的に必要ないはずです。


まずアプリケーション — ユーティリティ — ターミナル.appを開きます。
そこで以下のコマンドを順に実行(行頭の$は入力の必要ありません)。

$ mkdir work
$ cd work
$ curl -O http://core.ring.gr.jp/pub/GNU/wget/wget-latest.tar.gz
$ tar zxvf wget-latest.tar.gz
$ cd wget-(数字)
$ ./configure --prefix==$HOME/work
$ make
$ make install

これでインストールは完了。こんなインストール方法なんて初めてという方はガーッと流れるメッセージにちょっと驚くかも。

$ export PATH=$PATH:$HOME/work/bin

とすれば絶対パスの指定無しで使えるようになります。

言い忘れてましたがwgetはネットワーク上のファイルをダウンロードするツールで、同様の機能はcurl -O (アルファベットのoの大文字)で提供されています。っていうかインストール過程でそれやってますし。